眠れないなら

メンヘラ女子大生のジュークボックス。

#84 香菜、頭をよくしてあげよう / 筋肉少女帯

好きなピン芸人さんが筋肉少女帯めちゃくちゃ好きで、ラジオで話してたんだっけな。なんとなく聴いてみたらむちゃくちゃ好きになった。

バカな彼女、香菜のために彼氏があれこれしてあげようと思案する歌詞。その彼氏の愛が深すぎるので、色々考察したいなと。

 

 

モフモフと ジャムパン
食べている君の横で僕は
ウムム!と考える

あんまり人が何か食べるオノマトペでモフモフって使わないよね。それだけ香菜のことを小動物的な感じでかわいがってるのかなと。ウムム!って言葉もよりキャッチーというかチープさをあえて出してるのかなと。

 

抱きしめてあげる以外には何か
君を愛す術はないものか?

香菜の為に自分が出来ることはなんだろう?って考えること自体が愛してる表現なのでは?心から好きじゃないと他人のために、って出来ないよね。

 

“あたしってバカでしょ?
犬以下なの"と微笑む
無邪気な君は
本当にバカだ
だから
アレだ
僕は…

香菜は自分のバカさを自覚している。バカだ、はもはや「そこが好き」と同意な気がする。

彼自身もアレだ、って言葉が出てないところがかわいい。

 

香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
香菜、生きることに君がおびえぬように
香菜、明日 君を名画座に連れていこう
香菜、カルトな映画君に教えてあげよう

近代の日本文学では男が女に何かを教える、その間で恋が芽生える的なプロットがめちゃくちゃ多いんだけど、それから邪さを抜いたような歌詞。

生きることに君がおびえぬように、以上の愛ってある?俺が守るよ、よりも、怯えないようにしてあげることの方がより相手のためになるっていうのを理解してるんだろうなぁ。

頭をよくする方法として、映画に連れて行くことを決めた彼氏。

 

 

“御免ね途中で寝ちゃった
ラストどうなったの?"
たずねた君は
本当にバカだ
だから
アレだ
僕は…

映画に連れてっては見たものの、途中寝ちゃう香菜。もはやかわいいよね、そこが。

 

香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
香菜、生きることに君がおびえぬように
香菜、明日 君を図書館へ連れていこう
香菜、泣ける本を 君に選んであげよう
香菜、いつか恋も終わりが来るのだから
香菜、一人ででも生きていけるように

映画がダメならと図書館に連れて行くのを決意。単に毎日一緒にいる口実を作りたいっていうのもあるのかなと。

いつかは自分達も別れてしまうだろうから、それまでに君が1人で生きていけるくらい教養ある女性に育て上げてあげる、っていう宣言。少し哀しさがある。勿論、結婚して恋が終わるっていうのも考えたけど、その場合一人ではないのでは?と思う。彼氏が捨てる側なのか捨てられる側なのか分からないけどね。

自分以外の誰かのために何かをするって、体力使うことだし相手を思ってじゃないと動けないから尊いよね。