#63 君の部屋/クリープハイプ

「写真に撮った瞬間に何故か凄くショボくなるのは生身のアタシを愛してっていう事でしょう」ってフレーズが時々頭を駆け巡る。

椎名林檎の『ギプス』オマージュなのかなぁ。「あなたはすぐに写真を撮りたがる あたしは何時も其れを厭がるの だって写真になっちゃえばあたしが古くなるじゃない」っていう部分と重なるよね。

バンドマンが、「あなた」のヒモだった過去を回想して歌ってる。喜怒哀楽や自分の趣味嗜好、それら全部の根底にあったのは「あなた」だったんだ、ということに気付いて、「あなた」の存在が自分の心の中に占める割合の大きさを知る、っていう曲。

これ、元恋人とかにも当てはまる。これまで付き合ってきた人々に言われたこと、共有した価値観、教えてもらった本とか映画…そういうのって別れてからも色濃く残ってるよねって。

カラオケで歌おうとしたら全然歌えなかった。あんなに聞いてるのにな。