眠れないなら

メンヘラ女子大生のジュークボックス。

#52 運命 / My Hair is Bad

すっごい短くて、ストーリーものの一曲。別れるまでの疾走感をテンポで表してる。具体的に描かれてるから、映画を観てるような気分になる。

 

彼女と別れ話をしに喫茶店に来た。出会ったあの日と同じ服だった。彼女はショートカットになっていた。何を言っても、すぐに泣くはずの彼女は泣かなかった。もう帰ろうと立ち上がったら、彼女が自分の手を掴んだ。その拍子にグラスが落ちて割れた。でもそれすら目を背けた。前までは、触れるだけでドキドキしていたのに。こうなってしまったのはいつからだろう。店を出て、振り返らなかったのは君が泣いている気がしたから。そんな中でも思い出すのは、破片を拾いながら床を拭く彼女の手。自分が渡した指輪がはめられていた、的な曲。

 

タイトルの運命、は、彼女と別れて新しい女と付き合って、僕らの出会いは運命だ、って言う男のロマンチストさを揶揄したのかなぁと。考え過ぎかな。

 

一番最後、主人公が新しい恋を始めるシーンを予感させるところがずるい。本当にずるい。